オーストラリア留学に必要な費用の目安は?語学留学や長期間の場合など事例別に解説!
作成日時: 2024/06/08 | 更新日時: 2024/10/24
オーストラリアに留学したいけど、どれくらいの費用がかかるのかわからず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
物価が高いというイメージが先行している国でもあるので、途方もないお金が必要なのではと心配している方もいるかもしれません。
結論からいうと、オーストラリアの留学にかかる費用は、留学のタイプや期間などさまざまな要素により異なります。
1か月の語学留学であれば30万円くらいで済むこともありますが、大学に4年間留学しようと思えば1,000万円以上かかることもあるため、自身の留学目的に応じて調べることが大切です。
この記事では、オーストラリアの留学にかかる費用の目安を、留学タイプや期間別に紹介します。
費用の内訳、現地でアルバイトできるのかについても解説しているため、ぜひ参考にしてください。
オーストラリアの留学費用の目安
はじめに、オーストラリアの留学で必要になる費用の目安を、留学のタイプと期間別に紹介します。
留学期間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 |
---|---|---|---|---|
語学留学 | 30~70万円 | 80~160万円 | 140~280万円 | 270~550万円 |
ワーホリ | ー | ー | ー | 100~180万 |
高校留学 | ー | ー | ー | 300~450万 |
大学留学 | ー | ー | ー | 350~650万 |
留学費用は、留学の種類や学校、本人の生活スタイルなど、さまざまな要因によって大きく異なります。
そのため、上記の表はあくまでもひとつの目安として活用してください。
オーストラリア留学にかかる費用の内訳
オーストラリア留学にかかる費用は、渡航前にかかるものと渡航後にかかるものの2つがあります。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
渡航前にかかる費用
渡航前にかかる費用としては、次のものがあります。
パスポート・ビザの申請料
航空券の料金
海外旅行保険の保険料
留学サポート費用
留学期間が同じでも、目的によって費用が異なるケースもあります。それぞれのケースについて詳しく解説するため、自身の目的に合う箇所を参考にしてください。
パスポート・ビザ申請料
オーストラリアへ留学するには、パスポートと自身の目的に合致したビザが必要です。パスポートの申請費用は留学の種類にかかわらず同じですが、ビザの申請料はタイプにより異なります。
項目 | 値段 |
---|---|
パスポート申請料 | 6,000~16,000円 |
電子渡航許可(ETA・ETAS) | 20AUD(約2,100円) |
学生ビザ | 710AUD(約74,550円) |
ワーホリビザ | 635AUD(約67,000円) |
※1AUD=105円で計算。
パスポートの申請料は、有効期間により異なります。具体的には、5年有効のものは11,000円(12歳未満は6,000円)、10年有効のものは16,000円です。 オーストラリア留学から帰国後に再度海外へ渡航する可能性があるならば、10年有効のパスポートを取得するのがいいでしょう。
3か月以下の留学では、ビザなしで渡航できます。ただし、オーストラリアへビザなしで渡航するには、電子渡航許可(ETA・ETAS)の申請が必要で、申請費用は20AUD(約2,100円)です。
3か月以上の留学では学生ビザ、ワーキングホリデー(ワーホリ)の場合は、ワーホリビザを申請することになります。学生ビザとワーホリビザを取得する場合、ETA・ETASの申請は不要です。
一般的に、ETA・ETAS、ビザともに、発給までにかかる時間はそれほど長くありません。しかし、追加書類の提出や健康診断を求められると時間がかかるため、余裕を持って手続きするようにしましょう。
航空券の料金
航空券の料金は、フライトの種類や渡航時期、渡航先など、さまざまな要因によって異なります。
時期 | 8月(冬) | 1月(夏) |
---|---|---|
直行便 | 9〜10万円 | 18〜20万円 |
乗り継ぎ便 | 4〜10万円 | 9〜25万円 |
※片道料金 ※2024年5月の情報をもとに執筆。
基本的には、直行便よりも乗り継ぎ便の方が安い傾向にあります。季節でいうと、夏より冬の方が安いのが一般的です。
航空会社によっても異なります。LCCの場合、航空券の料金は安いですが、預け入れ荷物や機内食などを注文するたびに追加料金が発生します。
結果として、ANAやJALといった航空会社よりも料金が高くなることもあるため、航空券代以外に追加料金が発生しないか事前に確認することが大切です。
海外旅行保険
海外旅行保険の費用は、期間や保険会社、補償内容などによって異なります。
期間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 |
---|---|---|---|---|
保険料 | 1〜3万円 | 4〜20万円 | 10〜25万円 | 20〜50万円 |
基本的に、期間が長く、補償内容が手厚くなるほど高くなります。3か月以下の留学の方、ワーホリで渡航する方は、上記の費用を目安にしてください。
学生ビザで渡航する方は、「OSHC(海外留学生健康保険)」への加入が義務となっているため、上記以外の追加費用が発生します。
OSHCとは、オーストラリアの保険会社が提供する医療保険のことです。OSHCに加入すると、月に40〜50AUD(約4,200〜5,250円。1AUD=105円で計算)の費用がかかります。
OSHCがあれば医療保険がカバーされるため、別途保険に入る必要はないと考える方もいるでしょう。
海外旅行保険は医療保険だけでなく、他人へケガを負わせたときの治療費や所持品が壊れた時の補償など、さまざまなものを補償します。 OSHCがあれば医療費の心配はないものの、それ以外の補償は対象外なので、十分とはいえません。
学生ビザで渡航する場合でも、海外旅行保険には加入しておくことをおすすめします。
留学エージェントのサポート料金
留学エージェントのサポートを受けて留学する場合は、サポート料金が必要です。留学エージェントによっても異なりますが、相場は数万円〜30万円くらいです。
ビザの申請を代行してもらう場合、サポート料金とは別に代行申請料が必要になることもあります。
留学に必要な手続きのすべてをエージェントなしで進められることもありますが、英語で不慣れな手続きをすると思わぬトラブルに遭う危険性も否めません。
サポート料金は、必要な出費だと思って支払うことをおすすめします。
現地で必要な費用
現地でかかる代表的な費用として、次のものがあります。
学費
家賃、ホームステイ費用
生活費
それぞれの詳細について解説します。
学費
学費は、語学学校、高校、大学など学校の種類や期間によって異なります。
留学期間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 |
---|---|---|---|---|
語学学校 | 13~21万円 | 39~63万円 | 78~126万円 | 156~252万円 |
高校 | ー | ー | ー | 130~250万円 |
大学 | ー | ー | ー | 210~450万円 |
※1AUD=105円で計算
オーストラリアにある語学学校の学費は、週で300AUD〜500AUD(約31,500~52,500円)が相場です。 入学金や教材費の支払いもあるため、実際には通う期間分の費用よりも少しだけ高い金額を支払うことになります。
高校留学の費用は、年間で約200~450万円です。私立の方が公立よりも高い傾向がありますが、その分授業の質や設備の充実度なども高くなります。
大学留学の費用は、年間で約210~450万円です。ただし、オーストラリアのトップレベルの大学となると、最大で年間900万円くらいかかることもあります。
高校や大学への留学期間が1年以下の場合、費用は紹介したよりも安く済むでしょう。
家賃・ホームステイ費用
家賃・ホームステイの費用は、地域により異なります。シドニーやメルボルンなどの大都市は、地方都市よりも高くなる傾向があることを認識しておきましょう。
滞在期間 | 1か月 | 3か月 | 6か月 | 1年 |
---|---|---|---|---|
ホームステイ | 11~15万円 | 33~45万円 | 66~90万円 | 132~180万円 |
シェアハウス | 5~20万円 | 15~60万円 | 90~120万円 | 60~240万円 |
※1AUD=105円で計算。
ホームステイの費用相場は、週に250~350AUD(約27,000~37,000円)です。シェアハウスより高いことが多いですが、食費(朝・夕。昼食は家庭により異なる)や光熱費など、生活に必要な費用の多くが含まれているため、トータルで見れば安く済むこともあります。
シェアハウスの費用相場は、週に120~480AUD(約12,000~50,000円)です。光熱費や通信費を家賃に含むかどうかは物件によるため、事前に確認しておきましょう。
また、シェアハウスを借りる際には、「Bond(ボンド)」という費用を払うのが一般的です。日本でいうところの敷金みたいなもので、相場は家賃の2週間~1か月分です。
何も問題がない場合、Bondは退去時に全額返還されます。それなりに大きな金額になることが多いため、初期費用としてあらかじめ念頭に置いておきましょう。
生活費
これまでに紹介してきた費用以外にも、食費や交通費、交際費などさまざまな費用が発生します。
各自の生活スタイルにより大きく異なる部分であるため、一概にこれくらいというのはいいにくいですが、毎月10万円見ておけば足りることが多いでしょう。
オーストラリア留学中にバイトはできる?
オーストラリアの学費や物価は日本より高いこともあり、半年や1年間などの長期にわたる留学をすると、多額の費用が必要になります。
現地で働ければ、事前に用意すべきお金を少なくおさえることができます。果たして、オーストラリア滞在中にアルバイトすることは可能なのでしょうか。詳しく解説します。
学生ビザがあればバイトできる
オーストラリアでは、学生ビザを持っていれば2週間で最大48時間までのアルバイトが許可されています。
そのため、3か月以上にわたって留学する場合は、現地でお金を稼ぐことが可能です。
学生ビザの有効期限が切れるまで働くことができ、期間中は職場を変えても、同じ場所に勤め続けても問題ありません。
留学したいけど用意できるお金に限りがあるという場合は、アルバイトすることも検討してみましょう。
ワーホリビザもバイトできる
ワーホリビザの方も、アルバイトが可能です。学生ビザと違って労働時間の制約がないため、1日8時間のフルタイム、4時間のパートタイムなど、自身の希望するスタイルで働けます。
ただし、同一雇用主のもとで働けるのは、最長で6か月という決まりがあります。そのため、1年間滞在するならば最低でも1回は勤務先を変えなければならないことに注意しましょう。
オーストラリアでは、セカンドワーホリビザやサードワーホリビザを取得すれば、最大3年間の滞在が可能です。 そのためには、政府指定地域で一定期間の季節労働に従事する必要があるため、ワーホリの方にとって、アルバイト先は将来にも影響を及ぼす重要なポイントになります。
ワーホリビザで渡航する方は、自身のプランを念頭に置いたうえで、職場を選ぶようにしてください。
ビザなしでの留学はバイト不可
学生ビザやワーホリビザではアルバイトが認められているのに対し、ビザなし(ETA・ETASのみ)の留学では働くことができません。
つまり、3か月以下の留学ではアルバイトができないということです。
現地で働けないため、必要な資金は日本でしっかりと用意する必要があります。留学を始めてから資金が不足することのないよう、余裕のある金額を準備してください。
まとめ
オーストラリアに留学するための費用は、期間や学校の種類、どこの学校に通うか、どこの都市に留学するかなどによって大きく変わります。
そのため、正確な留学費用が知りたいならば、自身の留学プランを明確にすることが大切です。用意できる費用で実現可能なプランを立てるのもいいでしょう。
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