オーストラリアのビジネス留学とは？学べる内容やおすすめの学校などを解説

留学の種類はさまざまあります。その中でも、ビジネスに関することを学べる「ビジネス留学」は、海外でより深い体験ができるとして人気の留学スタイルのひとつです。

教育水準が高いことで知られるオーストラリアは、ビジネス留学をするのに適した国のひとつであるといえるでしょう。

しかし、そもそもビジネス留学が何なのか、オーストラリアで何が学べるのか分からない方も多いかもしれません。

そんな方のために、この記事では、ビジネス留学の定義やオーストラリアで学べることなどを解説します。

ビジネス留学を本格的に検討している方に向けて、おすすめの学校も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

ビジネス留学とは？

ビジネス留学とは、ビジネスに役立つ知識を学ぶための留学全般を指す言葉です。

単に英語を勉強するだけの語学留学やアルバイト感覚で仕事をするワーキングホリデー（ワーホリ）と異なり、より専門的な知識や本格的な就労経験を積むことができるのが特徴です。

一般的な留学と比べて高度な知識や経験を得られるため、他の留学経験者と差を付けたい方におすすめできます。キャリアアップを目指す方、英語を使う仕事への就労を目指す方にも適しています。

ビジネス留学で何を学べる？

ビジネス留学の定義は広いため、学べる内容は多岐にわたります。そのため、一概に「○○が学べる」と言い切ることはできません。

ただ、一般的には以下の3つがビジネス留学で学べるものとして挙げられます。

• ビジネス英語

• 専門スキル

• ビジネスに必要な知識

それぞれについて、さらに詳しく解説します。

ビジネス英語

ビジネス英語とは、ビジネスの場で利用される英語のことです。

ビジネスで使われる英語と日常会話では異なる点が多々あります。日常会話で使われる英語をビジネスの場で使うとカジュアル過ぎることもあれば、ビジネス英語を日常会話で使うとフォーマル過ぎることもあるため、使い分けができないと相手に違和感を持たれることがあるでしょう。

最悪の場合、相手に失礼だと思われて取引が上手くいかなかったり、英語力が足りないと判断されて解雇される恐れもあります。

ビジネス英語を学べば、仕事の場におけるコミュニケーションがスムーズに取れるようになるため、活躍の場を広げられる可能性があります。

専門スキル

専門スキルとは、ビジネスをするにあたって必要になる実践的な知識や経験のことです。

たとえば、バリスタになりたいならば「美味しいコーヒーの淹れ方」、ホテルのスタッフになりたいならば「お客様の満足度を高める接客方法」などが考えられます。

専門スキルを学べば、「実務に役立つスキルがある人」として企業から即戦力の人材とみなされる可能性があります。結果として、留学後の就職が有利になるかもしれません。

オーストラリア国内での就職という選択肢も生まれるため、海外での就労を検討している方は専門スキルを学ぶ留学を検討するのがおすすめです。

ビジネスに必要な知識

ビジネスに必要な知識とは、ビジネスをするにあたって必要になる理論的なナレッジのことです。具体的には、ビジネス理論や経営学などを学ぶことが挙げられます。

ビジネスに必要な知識はカレッジや大学・大学院で学ぶことが可能ですが、学べる内容は異なります。

カレッジで学べる知識はあくまでも業務に必要なレベルであることが多いですが、大学・大学院では学問として学ぶことになるため、より深いところまで踏み込むのが特徴です。

ビジネスに必要な知識を学ぶためにどこへ留学するか悩んだ場合は、自身がどのレベルまで勉強したいのかを基準に検討するのがいいでしょう。

ビジネス留学できる学校の種類

ビジネス留学できる代表的な学校の種類としては、次のようなところがあげられます。

• 語学学校

• カレッジ（専門学校）

• 大学・大学院

学びたい内容やレベルによって、通うべき学校は異なります。そのため、まずは自身が学びたいことを明確にすることが大切です。

語学学校

ビジネス英語を学びたいならば、語学学校に通うのがいいでしょう。語学学校は英語の学習に特化しているため、腰を据えて語学を学ぶにはピッタリの環境です。

オーストラリアにあるほとんどの語学学校は、ビジネス英語に特化したクラスを開講しています。受講中はビジネス英語に浸かる環境となるため、十分な成長が期待できるでしょう。

ビジネス英語を学ぶには中級以上の英語力が必要になるため、ビギナークラスの方がいきなり学ぶのは難しいのが正直なところです。

多くの語学学校では、各自が持つ現在の英語力に見合ったクラスから授業がスタートするため、段階的に進めばビジネス英語を学ぶことはできます。しかし、時間も費用もかかってしまうのは否めません。

ビジネス英語の勉強を目指す方は、留学前にできる限り英語を勉強しておくようにしましょう。

カレッジ（専門学校）

就職に必要な知識や経験を身につけたいならば、カレッジに通うのがおすすめです。オーストラリアのカレッジは日本でいう専門学校のような存在であり、働くにあたって必要となる実践的なスキルを学ぶことができます。

オーストラリアのカレッジには、私立の専門学校である「私立カレッジ」と、州立の専門学校である「TAFE」の2種類があります。それぞれの違いは、次のとおりです。

TAFEはオーストラリア各州の政府が管轄する学校であることから、オーストラリア全土に存在します。留学生だけでなく現地の学生も多いため、ローカルな環境で学びたい方におすすめです。

私立カレッジは、シドニーやメルボルンなどの主要都市に集中している傾向があります。特定の専門分野に絞った少人数クラスによる授業を展開しているため、TAFEよりも先生やクラスメイトと近い距離間で学べるのが特徴です。

ただし、学校によっては在籍者の多くが留学生ということもあるため、現地の学生との交流を多めに持ちたい方は、学校選びに注意してください。

学費については、TAFEの方が高い傾向があります。公立だからといって安く済むわけではないことを認識しておきましょう。

大学・大学院

ビジネスに必要な知識を学問として学びたい方は、大学や大学院に留学しましょう。カレッジが実践的なスキルを中心に学ぶのに対し、大学や大学院では理論に焦点を当てて勉強できるからです。

オーストラリアにあるほとんどの大学や大学院には、ビジネスに関係する学部があります。商業、経営などさまざまあるため、自身の関心に合った学部を設置している大学を選んでください。

オーストラリアの大学院では、経営学修士、いわゆるMBAの取得も可能です。大学によって学習期間や費用が異なるため、自身の予算や希望に合ったところを選択しましょう。

ビジネス留学におすすめの学校

ここからは、ビジネス留学におすすめの学校を、学べる内容に合わせて紹介します。

ビジネス英語を学ぶのにおすすめの語学学校

ビジネス英語を学ぶのにおすすめの語学学校は、English Language Company(ELC)です。

English Language Company(ELC)は、南半球にある語学学校の中でベストスクールを決める国際的なコンテストで、3回最優秀語学学校賞を受賞した評価の高い語学学校です。

シドニーのランドマークともいえる「クイーンビクトリアビルディング」から徒歩で約2分の距離にあります。

ダウンタウンの中心地にあるためカフェやスーパーなども多く、立地に恵まれているのが特徴です。

講師は、英語を母国語としない人への教授法をマスターした証拠であるTESOL資格保持者ばかりなので、教え方に優れています。

世界35か国から学生が集まるため国籍比率のバランスもよく、さまざまな国の文化や風習にも触れながら楽しく英語を学習できるでしょう。

専門スキルを学ぶのにおすすめのカレッジ

専門スキルを学ぶのにおすすめのカレッジは、SELC English Language Centres Cityです。

SELC English Language Centres Cityは、シドニーのダウンタウンにあるタウンホール駅の近くにあり、ビジネスコースとチャイルドケアコースの2つを開講しています。

ビジネスコースの講師陣は、10年以上の教師歴と自身でもビジネス歴のある方ばかりなので、現場の実態に則した実践的な話を聞けるのが魅力です。

チャイルドケアコースの講師陣も優秀な人材を揃えています。チャイルドケアはオーストラリアで需要の高い職種で永住権も取りやすいといわれているため、移住を考えている方は検討してみてはいかがでしょうか。

ビジネス知識を学ぶのにおすすめ学校

ビジネス知識を学ぶのにおすすめの学校は、シドニー大学です。シドニー大学は1850年に創立したオーストラリア最古の大学で、オーストラリア首相やノーベル賞受賞者などを数多く輩出しています。

シドニー大学のビジネス学部には、商業コースや経営コースなどがあります。期間はBachelor（バチェラー）の場合で3年、Master（マスター）の場合で2年ですが、マスターコースを受講するにはビジネス学部関連の学士号が必須となるため注意しましょう。

シドニー大学のビジネス学部は、世界の大学ランキングでも上位に入るほどの高い評価を受けています。教育水準の高い大学での学習を希望するならば、ぜひ検討してみてください。

MBA取得におすすめの学校

MBA取得におすすめの学校は、クイーンズランド大学です。世界の大学ランキングでは85位と東京大学よりも評価されており、オーストラリア国内でも名門大学の1つに数えられています。

オーストラリアのMBAはコース期間が1年半～2年間が一般的ですが、クイーンズランド大学のMBAは1年間と他より短いのが特徴です。

学習期間が短い分、学費も他校より少なくて済むのもメリットのひとつといえるでしょう。

オーストラリアの大学は、MBAコース入学に際してOverall7.0以上のIELTSのスコアを求める傾向がありますが、クイーンズランド大学は6.5以上で申し込めるのも特徴です。

オーストラリアのビジネス留学でよくある質問

最後に、オーストラリアのビジネス留学について、よくある質問をまとめました。

社会人でビジネス留学するのは遅いですか？

社会人がビジネス留学をしても、遅いということはありません。実際のところ、社会人になってから留学する方は数多くいます。

社会人は実際に働いた経験がある分、自分がビジネスの現場で活躍するにあたって何が足りないのか、その上で何を勉強すべきなのかを具体的に把握していることが多いです。

そのため、学生よりも実りの多い留学になる可能性が高いといえるでしょう。

大学生がビジネス留学するのは早すぎますか？

大学生がビジネス留学をしても、早すぎるということはありません。

大学生は、間もなく社会に出るタイミングです。早いうちからビジネスに必要な知識や現場を知っておくことで、自身のやりたいことや向いていることなどを具体的にイメージできるようになるでしょう。

結果として、自身に合った職種や職場を早くに見極められるようになるかもしれません。

ただし、留学する期間やタイミングによっては、大学を4年間で卒業できない恐れがあります。

大学生のうちにビジネス留学するならば、卒業までにどれくらいの期間をかけられるのか、留学しても4年で卒業できる可能性はあるのかなどを、事前に考えておくことをおすすめします。

まとめ

ビジネス留学といっても、学べる内容はさまざまです。そのため、まずは自身が留学で何を勉強したいのかを考えるようにしましょう。

そのうえで、学びたいことを学べる学校を選ぶことが大切です。幸いなことに、オーストラリアには語学学校、カレッジ、大学のすべてがあるだけでなく、学校の数も豊富にあります。

どんな学校に行くべきか、どこの学校に行くべきかわからず悩んだときは、専門家である留学エージェントにぜひ相談してみてください。