オーストラリアのワーキングホリデー情報を解説!ビザの仕組み・費用などが詳しく分かる!
作成日時: 2024/06/07 | 更新日時: 2024/10/24
ワーキングホリデー(ワーホリ)をしてみたいけど、どこの国へ行けばいいか分からず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ワーホリできる国のひとつに、オーストラリアがあります。ワーホリ先として最も人気のある国ですが、他の国にはない制限もあるため、すべての方におすすめとは言えないのが正直なところです。
この記事では、オーストラリアのワーホリについて解説します。オーストラリアのワーホリの特徴やビザ情報、必要となる費用の目安などを紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
オーストラリアのワーホリの特徴
オーストラリアのワーホリには、次のような特徴があります。
最長3年間の滞在が可能
同一の雇用主の元で働ける期間は最長で6か月
ビザの発給に上限がない
それぞれについて、詳しく解説します。
最長3年間の滞在が可能
オーストラリアのワーホリの最大の特徴は、最長3年間の滞在が可能な点です。
ワーホリができる国はカナダやニュージーランドなどさまざまありますが、多くの国では滞在期間を1年と定めています。
一方、オーストラリアには「セカンドワーホリ」「サードワーホリ」と呼ばれる制度があるため、これらを使うことで滞在期間を3年まで延長することが可能です。
なるべく長い期間海外での生活を体験したい方は、オーストラリアでのワーホリを検討するのがいいでしょう。
ただし、セカンドワーホリやサードワーホリの制度を使うには、一定の条件を満たす必要があるため注意が必要です。
同一の雇用主の元で働ける期間は最長で6か月
オーストラリアのワーホリでは、同一の雇用主のもとで最大6か月の就労が認められています。
そのため、1年間のワーホリ期間中働き続けたいならば、基本的に少なくとも1回は職場を変えなければなりません。
カナダのワーホリでは、就労期間について特別の制限はありません。ニュージーランドの場合は、同一雇用主のもとで最大12か月間の就労が認められています。
他の国と比べて腰を落ち着けて働くのは難しいため、ひとつの職場で長期的に働きたい方は、オーストラリア以外の国でのワーホリを検討するのがいいでしょう。
ビザの発給に上限がない
カナダやイギリスなど、一部の国ではワーホリビザの発給に上限が定められています。応募者の数が発給枠の上限を超えた場合は抽選となるため、希望しても行けない恐れがあります。
オーストラリアは、ワーホリビザの発給に上限がありません。ビザ発給の条件を満たしていればワーホリできる可能性があるため、計画が潰れる心配はないでしょう。
オーストラリアのワーホリでできること
オーストラリアのワーホリは滞在中の制限が少ないため、基本的にはやりたいことを好きなようにできると考えて問題ありません。
とはいえ、何ができるのか、みんながどんなことをしているのか気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで、オーストラリアのワーホリでできる代表的なことを紹介します。
語学学校に通う
オーストラリアのワーホリでは、最長17週間の就学が可能です。学校へ通うのはどのタイミングでも構いませんが、多くの方は渡航してすぐ語学学校へ通います。
渡航直後に通えば最初のうちに英語力をアップできるため、今後の生活をスムーズに送れる可能性が高くなります。
友達もできるため、現地でのコネクションを作ることも可能です。一緒に旅行に行ったり、仕事を紹介してもらえたりする可能性があるため、ワーホリ生活をより充実したものにできるでしょう。
現地で働く
オーストラリアのワーホリでは、現地で働くことが認められています。雇用期間の制限はありますが就労時間の制限は特にないため、フルタイムで働いてしっかり稼ぐことも、他のことを楽しみながらパートタイムで働くことも可能です。
ワーホリ中の方がしている仕事で多いのは、レストランやカフェ、スーパーマーケットなどです。英語力があるならば、ジムのインストラクターやオフィス職などに就ける可能性もあります。
ボランティアをする
オーストラリアのワーホリ中は、ボランティアをすることもできます。イベント運営の手伝いや自然保護活動、日本語学校の教師など、経験できることはさまざまなので、自身の関心に合ったものを選んでみてください。
ボランティアは給料が発生しない分、仕事と比べれば英語力も求められない傾向があります。
周囲とのコミュニケーションが取れないと迷惑をかけてしまうため最低限の英語力は必要ですが、働くよりは気軽に参加しやすいといえるでしょう。
旅行する
ワーホリ中は、滞在都市以外に旅行することも可能です。オーストラリア国内を旅行することはもちろん、近隣の国であるニュージーランドやインドネシア、シンガポールなどへ海外旅行に行っても問題ありません。
オーストラリアには、アボリジニの聖地である「ウルル」や、世界最大のサンゴ礁である「グレートバリアリーフ」など、さまざまな観光地があります。
固有種の数も豊富で、有名なコアラやカンガルーのほか、ロストネット島にしか生息していない「クォッカ」、東部にのみ生息する「カモノハシ」など、珍しい動物をみることができます。
せっかくの機会なので、勉強や仕事だけでなく、日本では見ることができない自然や動物との触れ合いも体験してみましょう。
オーストラリアのワーホリビザの情報
オーストラリアのワーホリビザは、18歳から30歳の方が申し込めます。30歳のときに申請が完了していれば、渡航時に30歳を超えていても問題ありません。
申請に際しては、帰国便と最低限の生活を送るための滞在費(約5,000AUD)を持っていること、過去にワーホリビザを申請していないことなどの条件があります。
ビザの有効期限は最長で12か月です。農作物の栽培や家畜の飼育に関わる仕事(ファームジョブ)、採鉱や建築などの仕事に3か月以上従事した場合は、セカンドワーホリビザを取得できます。
セカンドワーホリ中に政府指定地域で6か月以上の季節労働に従事した場合は、サードワーホリビザを取得できます。
オーストラリアのワーホリにかかる費用
オーストラリアのワーホリにかかる費用の目安は、次のとおりです。
ビザ申請代 | 635AUD(約66,000円) |
---|---|
航空券(片道分) | 約4〜15万円 |
海外旅行保険(1年分) | 約10〜30万円 |
語学学校(3か月分) | 約40〜60万円 |
ホームステイ代(2か月) | 約30〜40万円 |
現地での生活費(3か月) | 約10〜30万円 |
合計 | 約100〜180万円 |
※1AUD=104円で計算。2024年5月の情報を元に算出。
オーストラリアでワーホリをするにあたって必要な費用は、ワーホリのプラン、本人の生活スタイルなどによって変動します。そのため、上記の金額はあくまでもひとつの目安にすぎません。
費用は、自身の生活パターンややりたいことなどを考え、滞在中のスケジュールを最大限明確にしてから見積もるのがおすすめです。
用意できる金額から逆算してプランを検討するのもいいでしょう。
しかし、多くの方がおよそ100万円は貯めてから渡航している傾向があるため、どれだけ少なくても100万円は準備しておくことをおすすめします。
なお、過去5年間の間に3か月以上日本以外の国に住んだことがある、滞在中に医療機関で働く予定があるなど、特定の条件に該当する場合は、健康診断を受ける必要があります。その分、必要な費用も高くなるため、注意してください。
オーストラリアのワーホリで人気の都市
オーストラリアには規模の大きい都市が複数あります。そのため、どこの都市へ行くべきか悩んでしまう方も少なくありません。
そこで、オーストラリアのワーホリで人気の都市を紹介します。
シドニー
シドニーはニューサウスウェールズ州の州都であり、オーストラリア最大の都市です。移民の国の最大都市ということもあり、さまざまな国から来たさまざまな人種の方が生活しています。
「さまざまな人と触れ合うことで自身の価値観を多様化させたい」「大都市での生活が合っている」という方は、シドニーを選ぶのがいいでしょう。
規模が大きい分、語学学校や人との出会いが豊富にあります。求人の数も多く時給も高い傾向がありますが、物価も高いのが特徴です。
メルボルン
メルボルンはビクトリア州の州都であり、オーストラリア第2の都市です。「芸術の街」と言われており、世界文化遺産のひとつである「王立展示館」をはじめ、さまざまな美術館があります。
カフェ文化が発展しているのも特徴で、その数は同じくカフェで有名なパリよりも多いといわれています。
絵画や彫刻などの美術が好きな方、カフェでバリスタとして働いてみたい方におすすめの都市です。
ケアンズ
ケアンズはオーストラリア北東部にある都市で、リゾート地として知られています。気候が1年を通じて温暖なため過ごしやすいだけでなく、自然も豊富なのが特徴です。
観光地として人気の高い都市なので、ホテルスタッフをはじめとするホスピタリティー系の求人が多いといわれています。
英語を使って接客がしてみたい方、観光で自然を楽しみたい方などにおすすめの都市です。
オーストラリアのワーホリについてよくある質問
最後に、オーストラリアのワーホリについてよくある質問に回答します。
仕事が見つからないことはありますか?
仕事が見つかるかどうかは運にも左右されるため、一概に述べることはできません。しかし、次の点を意識すれば、仕事に就ける可能性は十分あります。
大都市を選ぶ
飲食店の求人をメインに探す
英語環境にこだわらない
大都市は求人の数が多い傾向にあります。中でも、レストランやカフェといった飲食店の求人数は多いため、採用してもらえる可能性が高くなるでしょう。
ワーホリ中は英語環境で過ごしたいと考え、現地の方が働くお店(ローカルジョブ)に絞って応募する方も多いですが、ローカルジョブは求められる英語力が高くなることから難易度が上がります。
仕事をゲットしたいならば、日本食レストラン(ジャパレス)も視野に入れてみてください。
仕事をするのに必要な英語力はどれくらいですか?
具体的にどれくらいと述べるのは難しいですが、英語環境で働くのであれば、面接で卒なくやりとりし、同僚とコミュニケーションが取れるくらいの英語力が必要です。
語学学校のクラスでいうならば、最低でも中級以上の英語力がなければ難しいと考えられます。
年齢が35歳まで引き上がるのは本当ですか?
カナダ、アイルランド、フランスの国籍を持つ方は、ワーホリの上限年齢が35歳となっています。 一方、日本人については、2024年5月の時点では30歳のままです。現時点では引き上げが決まったという話もないため、基本的には引き上がらないと考えておくのがいいでしょう。
ワーホリビザの申請を自分でやることはできますか?
ワーホリビザの申請を自分でおこなうことは可能です。ワーホリビザの申請はパソコンでできるため、パスポートとクレジットカードがあれば自宅で手続きできます。
ただし、申請はすべて英語です。ビザの手続きに不備や誤りがあるとワーホリできない恐れがあるだけでなく、一生に一回しか行使できない貴重な機会を失うことになりかねません。
英語が苦手な方、少しでも不安を感じる方は、知識と経験が豊富な留学エージェントに手続きを代行してもらうのがおすすめです。
まとめ
オーストラリアは、ワーホリで最大3年の滞在が可能という珍しい国です。そのため、長期間にわたって海外生活を体験したい方におすすめです。
反面、雇用期間が最大6か月という独特のルールがあるため、安定した生活基盤を持って過ごしたい方にはおすすめできません。
自分がワーホリで何を実現したいのか、どんな生活を送りたいのかわからない場合は、誰かに話してみると明確になってくる可能性があります。
留学エージェントは、ワーホリの実態を誰よりも詳しく知る人が集まる組織です。まずは無料相談して、自身の考えやイメージを少しずつ形にしてみませんか?
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